「朝、顔を洗おうと前かがみになった瞬間にピキッときた」

「荷物を持ち上げたときに腰が抜けるようになった」

――そんな急な腰の痛み、いわゆる**ぎっくり腰(正式名称:急性腰痛症)**は、多くの方が経験するトラブルのひとつです。

実はこのぎっくり腰、原因が「筋肉」だけでなく、椎間関節(ついかんかんせつ)と呼ばれる背骨の関節部分にあることが少なくありません。

椎間関節性腰痛とは?

腰椎の後方にある小さな関節=椎間関節は、体を反らしたり捻ったりする際に重要な働きをします。

ここに炎症やストレスが加わることで、急激な痛み(ぎっくり腰のような症状)を引き起こすことがあるのです。

●椎間関節性の特徴:

🔹腰を反らす・起き上がる動作で痛みが強まる

🔹押すと関節の奥の方がズーンと痛い

🔹レントゲンやMRIでは異常が見つからないことが多い

特に40〜50代以降では椎間関節の変性・関節可動性の低下が進行しやすくいことが分かっています。

慢性腰痛患者の椎間関節の関与率を年齢別に解析した研究では**30~40代では約18%**であったのが、**50〜60代では約44%**に達するという報告もあります。そのため、腰痛を罹患している方の中でも高齢になるほど関節由来の腰痛の関与の割合が高くなります。


ぎっくり腰の原因と椎間関節の関係性

ぎっくり腰は筋肉だけが原因ではありません!

**椎間関節(ファセット関節由来)**でも急性の痛みが起こることがあります。

🔹椎間関節の炎症や過緊張が突然の痛みを引き起こし、

🔹背骨を反らす・普段の姿勢等が椎間関節に負担をかけます

🔹また、画像検査では異常が少ないことも多く、触診・動作評価が重要です

椎間関節で痛みが起きると痛みの程度が強く、ぎっくり腰的な急性症状に発展するケースも多いです。

~痛みを感じやすい「神経構造」に注目~

椎間関節の痛みが強く感じやすい理由

椎間関節(ファセット関節)は、腰椎の後方にある小さな関節ですが、**この関節のまわりには非常に多くの痛みのセンサー(痛覚受容器)**が存在しています。そのため、筋肉や筋膜の痛みよりも鋭く、強い痛みとして感じられることが多いのです。

【神経科学からわかった「関節が痛む理由」】

アメリカの研究では、椎間関節包には以下のような痛みの神経が多数存在していることが確認されました:

🔹自由神経終末(痛みを直接感じる神経)

🔹カプセル化神経終末(刺激を感じ取る神経)

🔹痛み関連物質(サブスタンスPやCGRP)を含む神経線維

これらの神経は、関節が伸ばされたり、圧迫されたりするだけで鋭い痛みを感じやすい仕組みになっています。特に、「無痛受容体(サイレント・ノシセプター)」と呼ばれる神経は、普段は反応しませんが、炎症が起きると強く反応して痛みの原因になります。


その他の研究でも、椎間関節の被膜には**複数のタイプの機械受容器(Type I~III)**があり、健康な関節でさえ非常に敏感な神経支配を受けていることがわかっています。

日本の整形外科学の研究では、椎間関節周囲に痛覚受容器が密集しており、炎症や化学物質の影響によって痛みに対する感受性がさらに高まることも報告されています。


こういった背景から椎間関節は筋肉よりも痛みに対して敏感であり、痛みを感じやすくなっています。


当院にぎっくり腰で来られた方の関節部を圧迫すると9割以上の方が強い痛みの反応があり、そこをポイントに鍼通電療法を行う事で早期に関節内の炎症を抑えることが出来たり、過敏になってしまった神経の興奮を鎮めることが出来ます。短期間で生活に復帰することが出来ています。初診時に歩くことも辛い程の腰痛の方が早くて次の日、遅くても1週間以内に通常の生活に戻れるほどになっています。

~関節由来の痛みを深部から穏やかに鎮める~

鍼・灸での椎間関節性疼痛の治療

椎間関節をはじめとする「関節部の痛み」は、筋肉性の痛みとは異なり、深層にある関節包や周囲の靭帯・関節周囲筋の過緊張・炎症によって引き起こされます。これに対して当院の鍼灸治療では、以下のような方法でアプローチしていきます。

🔸①関節包周囲の深層筋へピンポイント刺鍼

多裂筋・回旋筋・腸肋筋などの深部筋肉は、椎間関節の可動性や安定性に関与しています。関節の機能障害時には、これらの筋肉が緊張して関節包を圧迫し、痛みを引き起こします。鍼刺激により、深部の筋緊張を緩和し、関節へのストレスを軽減することができます。


🔸② 鍼通電療法(電気鍼)による神経調整と血流促進

痛みが強い場合や慢性化している場合には、低周波通電を加えた鍼通電療法を併用します。

鍼通電には、

✔️痛覚抑制(ゲートコントロール理論)

✔️神経伝達物質の調整(エンドルフィン放出)

✔️筋ポンプ作用による血流促進

以上の作用機序により、関節部の疼痛軽減と回復力向上を助けます。


🔸③お灸が関節内部の血流を改善する

膝関節の炎症モデル研究により、温灸を関節部位に施すことで、滑膜や関節腔の微小血流が改善され、酸素供給量が増加し代謝バランスが整うことが確認されています。 また、リウマチモデルでも炎症反応の抑制や浮腫改善が報告されており、関節内部の環境が整うことで疼痛の軽減につながるとされています。

このようにお灸は、筋・滑膜・関節内の循環を改善する温刺激療法として、関節を良好な状態に維持するための有効な手段となります。


🔸④関節ストレスの原因を見極めた整体・姿勢調整

椎間関節にかかる負担は、反り腰や骨盤の前傾、片側重心などの姿勢不良によって悪化します。

鍼灸施術に合わせて、骨盤や腰椎のアライメント調整を行うことで、関節へのストレスを根本から減らします。


【なぜ鍼灸が関節性の痛みに有効なのか?】

関節部には、痛みを感知する神経が密集していますが、薬や湿布では届きにくい“深部”に原因があることも少なくありません。

鍼は、皮膚・筋膜・靭帯・関節包といった層を越えて、ピンポイントにアプローチできる治療法であり、電気刺激と併用することでより効果的に神経と血流を調整できます。

メニュー・料金


基本料金

6,000(税込)


腰の治療

【内容】

慢性的な腰痛に対して、鍼灸と整体を組み合わせた総合的な施術を行います。 痛みの原因となる深部筋・神経にアプローチし、再発しにくい体づくりを目指します。

【施術時間】

初回:約90分(カウンセリング+施術) 2回目以降:約60分

【初診料】

初回は初診料として2,000円(税込み)別途頂戴いたします。

※前回施術から60日以上空いた場合、再度初診料が必要となります。

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【参考文献】

・2008.Pain Physician. Age-related prevalence of facet-joint involvement in chronic neck and low back pain. Laxmaiah Manchikanti

・2006.J Bone Joint Surg Am. Pain generation in lumbar and cervical facet joints. John M Cavanaugh

・1993. Iowa Orthop J. Mechanoreceptor endings in human cervical facet joints. R F McLain

・2013. Zhen Ci Yan Jiu .Effects of moxibustion intervention on inflammatory reactions and expression of suppressor of cytokine signaling proteins of synovium cells in rheumatoid arthritis rabbits. Xin Yang

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