自律神経と血流に着目した

“痛みの悪循環”と鍼灸の解決法


腰痛は「筋肉や関節の問題」だけではありません。実は、精神的ストレスや冷え、睡眠不足などの“体の外の問題”が、痛みの感じ方や慢性化に大きく関わっていることが分かっています。なかでも注目されているのが、自律神経の乱れと血流の低下です。


ストレス・冷えと腰痛の関係


私たちの体には「交感神経」と「副交感神経」という自律神経があり、これらがバランスよく働くことで、血流・ホルモン・内臓機能などが整えられています。 しかし、ストレスを感じたり、冷えたり、慢性的な緊張状態が続いたりすると、交感神経が過剰に優位になり、以下のような反応が起きます。 筋肉や関節周囲の血管が収縮して、酸素や栄養の供給が低下 老廃物や発痛物質(ブラジキニン、ヒスタミンなど)の代謝が滞りやすくなる 筋肉や関節が硬くなり、さらに痛みを誘発しやすくなる こうした「痛み→ストレス→血流低下→さらに痛み」という悪循環が慢性腰痛に発展するのです。


ストレスや冷えが痛みを“長引かせる”仕組み

自律神経(交感神経と副交感神経)は、私たちの血流・ホルモン・内臓機能を調整しています。

しかし、ストレスや冷え、慢性の緊張状態が続くと以下のように問題が進行します。

1.交感神経が過剰に優位に→ノルアドレナリンの放出により、血管が収縮し筋・関節周囲の血流が低下します。


2.血流不足による酸素・栄養の供給低下・代謝不全→発痛物質(ブラジキニン、ヒスタミンなど)が蓄積しやすくなり、組織の代謝ストレスが進行します。


3.筋・関節の硬直化・こわばり→動きが制限され、さらに痛みを誘発しやすい状態になります。

こうした状況は、まさに「痛み→ストレス→血流低下→さらに痛み」という悪循環に陥るパターンであり、慢性腰痛に深く関連しています 。

【参考文献】

・2023.Int J Mol Sci.Chronic Pain-Associated Cardiovascular Disease: The Role of Sympathetic Nerve Activity.Christian A Reynolds


交感神経と腰痛の関係


「慢性的な腰痛がある人の自律神経の働きが、健康な人と比べてどう違うのか?」を調べた研究があります。

その研究では以下のような事が明らかになっています。

●慢性腰痛のある人は、健康な人と比べて交感神経の活動が高く、副交感神経の活動が低い傾向にありました。

つまり、常に「緊張・戦闘モード(交感神経優位)」になっていて、「休息・回復モード(副交感神経)」への切り替えがうまくいっていない状態だということです。このような状態では、筋肉が緊張しやすく、血流が悪くなり、痛みの回復が遅れたり、痛みを感じやすくなったりするという悪循環に陥りやすくなります。


【どうしてこんなことが起きるのか?】

慢性的な痛みがあると、体は「常に危険がある」と判断し、交感神経が過剰に働くようになります。また、痛みによって睡眠の質が下がることも、副交感神経の低下に拍車をかけます。その結果、リラックスできず、体が回復できない状態が続いてしまうのです。


鍼灸で出来る事


慢性腰痛の背景には、筋肉や関節だけでなく、「自律神経の乱れ」や「血流の滞り」など目に見えにくい不調が隠れていることも少なくありません。

鍼灸は、こうした深いレベルの不調に働きかけることができます。


【エビデンスから見た鍼灸の効果・作用】

①自律神経のバランスを整える

痛みやストレスが続くと、体は常に「緊張モード(交感神経優位)」になり、血流や回復力が落ちてしまいます。鍼灸では、鍼やお灸の刺激によって副交感神経(リラックス・回復モード)を優位に働かせます。これは、迷走神経の反応を介して起こる現象であり、緊張しっぱなしの神経のスイッチを、回復モードへ切り替えることになります。


②筋肉・関節周囲の血流を改善する

刺鍼やお灸の刺激によって、局所の血流が促進され、 酸素や栄養がしっかりと運ばれ、老廃物・発痛物質の排出もスムーズになることで以下のような反応が起こります。

✅筋肉のこわばりの緩和

✅関節の動きやすさの改善

✅痛みの慢性化を防ぐ

といった変化が期待できます。


③ストレス性・心因性の痛みにもアプローチ

慢性的な腰痛の中には、「ストレスが引き金」となる心因性腰痛もあります。

鍼灸は、自律神経や脳機能の調整を通して、痛みに敏感になった神経回路を落ち着かせる働きも期待されており、「どこに行っても良くならなかった腰痛」に対する選択肢としても注目されています。


【参考文献】

・2013.Evid Based Complement Alternat Med.Acupuncture Effect and Central Autonomic Regulation.Qian-Qian Li

・2003.Eur J Appl Physiol.Effects of acupuncture on skin and muscle blood flow in healthy subjects.Margareta Sandberg

・2013.Pain Med. Evoked Pain Analgesia in Chronic Pelvic Pain Patients using Respiratory-gated Auricular Vagal Afferent Nerve Stimulation.Vitaly Napadow


院長の感想

「痛みは、我慢し続けなくて大丈夫です」

腰痛というと、「筋肉」や「骨」に原因があると思われがちですが、実はストレスや冷えといった“見えない要因”が、症状を長引かせているケースも多くあります。

心身がずっと緊張していると、血流が悪くなり、筋肉や関節に十分な栄養が届かず、痛みが慢性化しやすくなるのです。実際、こうした背景を抱えて来院された方が、「体がポカポカしてきた」「気持ちまで楽になった」と言われることは少なくありません。

鍼灸は、交感神経の過剰な緊張をやわらげ、体の深部から血流を整えるアプローチができる治療法です。

もし、「最近ストレスが抜けない」「冷えてつらい」「いつもの腰痛が治りにくい」など感じることがあれば、 どうぞ一度ご相談ください。“体を温める”だけでなく、“心もゆるめる”施術で、つらい痛みのループを断ち切るお手伝いをさせていただきます。

メニュー・料金


基本料金

6,000(税込)


腰の治療

【内容】

慢性的な腰痛に対して、鍼灸と整体を組み合わせた総合的な施術を行います。 痛みの原因となる深部筋・神経にアプローチし、再発しにくい体づくりを目指します。

【施術時間】

初回:約90分(カウンセリング+施術) 2回目以降:約60分

【初診料】

初回は初診料として2,000円(税込み)別途頂戴いたします。

※前回施術から60日以上空いた場合、再度初診料が必要となります。

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